Be a MAZDA driver ~ デミオからCX-3へ

運転の楽しさに惚れてDJ型デミオに乗り、そしてCX-3に乗っています。デミオ/CX-3に乗ったりイジったりしたことをボチボチと書いていきます。

MTそれともATか?で悩む

 DJ型デミオには、エンジンはガソリンとディーゼル、駆動方式はFFと4WDトランスミッションはMTとATの選択肢があります。(4WDはATのみですが)

 ガソリンエンジンにするかディーゼルエンジンにするかは、一度試乗しただけで迷うことなくディーゼルに決めました。
(もしガソリンエンジンが1.5L位の排気量があったら迷ったかもしれないです)

 FFにするか4WDにするかは、ちょっと迷いました。
 インプレッサでの4WDの安定感、特に雪道での走りを思い返すと、4WDを選びたいところ。でも実際問題としては、今住んでいる関東では雪道を走る機会は1年に1回有るか無いかという程度。

 4WDによる重量増やコストUP(車両価格や燃費)、MTが設定されていない、を天秤に掛けてFFを選びました。販売開始時期の遅さ(12月末以降だった)も多少影響したと思います。


 一番悩んだのがトランスミッションの選択でした。

 自分はずっとMTを乗ってきたし運転する楽しみはMTと考えていたのですが、エンジンのピークトルクがMT車の方が低いということが気になったので、両方を乗り比べてから決めることにしました。

 ディーゼルのMTの試乗車は数が少なく、ディーラーの営業さんが他店から借りてきてくれての試乗となりました。

 この試乗でトルク感に不満が無ければMTに決めるつもりでした。

 いざ運転してみると、ギア比については少々不満を感じましたが、やはりクラッチを使ったシフト操作は楽しかったです。エンジンのトルク感も不満は無し。

 これでスッキリとMTを選べられるはずだったのですが、念のためにと再度AT(ディーゼル)の試乗をしたところ、ATもなかなか良い出来であることを改めて知る事となったのです。

 ロックアップの率を高めているので、アクセルを踏めばダイレクトに加速します。ギアの切り替わりも細かく制御されていて変速ショックも少なくてグッド。ハンドルに付いているパドルシフトも慣れてくるととても具合が良く、十分に楽しく走れるのです。

 トルコンのATなのにここまで楽しく走れるとは。考えようによってはクラッチ操作が不要なので、MTよりも良いともいえます。


 この日の試乗まではMTの選択が既定路線。念のために試乗をしてスッキリとした気分で契約書にハンコを押すつもりだったのです。が、どっちも良くて選べない、という予想外の展開になってしまいました。

 結局、数日の猶予をもらい改めて気持ちの整理をしてMTを選択したのですが、ATの出来の良さは嬉しい誤算でした。

 

MTの印象について

 MTはギア比がワイド過ぎると批評されていますが、確かに1速と2速が開きすぎているように感じました。まぁこれは慣れれば済む範囲かと思います。残念ながら5速と6速には入れる事は出来ず確認はできませんでした。街乗りなら3、4速で事足りそうです。

 また極低回転域のトルクの薄さもよく指摘されているとおりだと思いました。発信時にちょっともたつく感があります。これはATもそんな風に感じましたので、ミッションのギア比ではなくエンジンのトルク特性なんでしょう。

 なお、シフトフィーリングもスムーズで良好だと思います。ストローク短すぎず長過ぎずで丁度良いと思います。クラッチペダルの位置(クラッチが繋がる位置)もちょうど良かったです。
アクセラのクラッチは、自分にとっては繋がる位置がちょっと浅過ぎに感じました)


MTとATの違いについて

 同じ日にMTとATを乗比べられるという貴重な機会に恵まれましたので、気が付いた事を書いておきます。

 まずフロントの重量差を感じました。試乗は市街地走行でしたが、その程度の速度域でもATの方がフロントが重く感じました。たしかカタログ上ではATの方が40kgほど重いはず。それがドライブフィールに表れているのでしょう。

 ただし、感じ取れる違いは僅かで、MTとATを間を置かずに乗り比べなければ分からない程度だと思います。印象も“重鈍”というより“重厚”な感じで悪くはありませんでした。

 パワー感は若干ATの方が若干力強いようにも感じました。
 もっとも、これはギアチェンジの仕方にも因るところなので、はっきりとした事は分かりませんし、その程度の差ともいえます。またATのフロントが重いことに因る乗り味の違いも影響していると思います。

 カタログスペックでは最大トルクが1割以上違うので、どんなものかと気になっていましたが、感覚的には大した差は無いと思います。


 結論としてはATも十分にスポーティーに楽しく走れそうだということ。このATがあるなら、仮にMTが廃止されてもそう残念がらずに済みそうです。