デミオからCX-3へ
デミオはとても気に入っており、しかもまだ三年ちょっとしか乗っていない。
しかしまだ有る程度下取り価格がつくので買い換えるなら今のうちという考え方もある。(そうでなければずっと乗り続けるか)
迷った末に決断しました。
経緯
昨年秋、CX-5(ディーゼル/FFモデル)の試乗をしたら、走りのフィーリングが滑らかで落ち着いているし、大柄な車体にも関わらず運転し易い良いクルマだなあーと感心した。人気があるわけだ。
一方、ディーラーからの帰り道でデミオに乗ると走りの質感がチープに感じられた(足周り特にリアが固く路面が荒れていると車体がバタバタする)、走りは楽しいクルマだけどやはり小型車、ベーシックカーなんだな、と感じられた。
そんな訳でちょっとCX-5に心が傾いた。(とは言え、ボディサイズは自分の好みより大きすぎるし駐車場に入るか?という問題もある。もちろん金銭的な面もあるし、買いたいという気にはならなかった)
そして今年の7月、とある用事でディーラーに寄ったとき、1.8Lになったディーゼルエンジン/AWDモデルのCX-3の試乗車があった。
因みに、CX-3のデビュー間も無いときに少し試乗(FFモデル)したことがあったけど、エクステリアデザイン以外は走りも含めてデミオに近いという印象で、特にキャビンはデミオそのもの。辛辣な言い方だが、デミオの張りぼてだと思った。*1
それ程興味があった訳ではないけど直ぐに試乗できるというので乗ってみたら、予想外に好印象だった。
キャビンもいろいろと改良が加えられデミオとはちょっと違う感じがしたし、特にシートが良くなっているな、と感じた。
新しいエンジンのパワーフィーリングはデミオより余裕があるように感じたし、足周りもかなり変更したというだけあってか走りの質感も落ち着きがあるように感じた。 AWDで重量がある事も関係あると思う。
デミオの張りぼてでは無くミニCX-5と感じ、すっかり印象は変わった。
やはり四駆に乗りたい
そこからいろいろと思いが膨らみだしました。
元々、AWDモデルが欲しかった。今のデミオ(FF/MT)を買ったのは、AWDモデルの発売が遅れていたのとMTの設定が無かったから。
FFの方が安いし、燃費も良いし、AWDで無ければ困る状況は殆ど無いから、と自分に言い聞かせてMTのFFモデルに決めた。でもやはり、スキーなどで上り坂の雪道があるところに出かけるときは、“AWDであったら”という思いが毎度感じていた。(幸い困る状況に陥ったことは無かったですが)
CX-3にはMTのAWDモデルがある。
1.8Lに排気量を拡大したディーゼルエンジンもDPF再生がかなり改善されているらしい。デミオよりもいろいろな面で走りに余裕が感じられたので、長距離ドライブ時の疲労が低減しそう。
それに自動ブレーキアシストを始め様々な運転補助機能が標準装備化されている。
この2018年の改良モデルがなかなか理想的なクルマに見えてきた。
ただCX-3は2019年若しくは2020年に新型の登場も噂されているクルマ。新型はSKYACTIV-Xのエンジンも搭載され完全に次世代のクルマとなる。現行のCX-3はモデル末期が近づきつつある。
一方で、新型は次期アクセラペースとなり車体が大型化するのは間違い無さそうで(車幅は1800mmを超えるだろうし、全長も伸びると思う)、そういう面で自分の好み、選択肢からは外れそう。(自分は基本的にはコンパクトなクルマが好みなのです)
乗り換えを決意
そんなことを考えながら9月に再度試乗に赴く。
30分程好き勝手に乗らせてもらいやはり良いなと確認。試乗から戻ると、デミオの下取り査定と見積りを作ってみましょうか?というので見積りを作ってもらい、う~ん、結構な支払額になるのね、なんて言っていたら、ディーラーの店長が登場。
決算月と言う事で何とか販売台数を稼ぎたい。“幾らなら今日購入を決めて頂けますか?”というシビれる事を言い出し、“じゃあこの金額では?”と言ってみたら、“この金額だと上の承認をもらわねばなりません”といい、しばらく電話で調整をしていたら "OKが出ました”。
いきなり“今日買ってくれ”と言う方もだが、買う方も買う方である。
さすがに注文書にサインするときは嫌な汗をかいてしまったが、下取り額、値引き額共にかなり良い金額だと思うので、後悔はあまりしていない。それに限りある人生なのだから、本当に乗りたいと思ったクルマに乗っておこう、とも思った。
何といってもAWD + MTという本来欲しかったパッケージングであることが大きい。
もしデミオをAWDしていたら、いくらCX-3に好印象を持っても買替えは考えなかったと思う。
やはりクルマを選ぶ際は駆動方式やミッション、エンジンなど基本的なパッケージングに妥協してはいけないな、と思った。(結果的に出費が増えてしまう。)