CX-3を500km走った感想
CX-3での走行距離が500kmを超えましたので、現時点でのざっくりとした感想を。
キャビンと後方視界
運転席に座った感じは、やはりデミオと似た感じ。良好なドライビングポジションもデミオ同様の美点。
デミオより最低地上高が15mm上がっているのだけど、車高が高いという感じは無し。SUVというより普通の乗用車感覚。そしてデミオよりもドアの窓が高い(ドアが高さ方向に大きい)ので包まれ感があってちょっと安心感を感じる。
意外だったのは後方視界。後方視界は良くないだろう、と覚悟していたのだけど、意外と見やすく感じました。これは後ろのピラーが(外からは分かり難いのだけど)CピラーとDピラーに分かれていて、その間に窓があることで、特に斜め後方が見易いような気がするのだと思う。(デミオは太いCピラー一本)但し、絶対的な視界は狭い(窓の高さが高い)ので、バックモニターの併用は必須です。
車体感覚
走ってみるとデミオより車体が一回り大きいと感じます。最小回転半径が少し大きい(4.7mに対し5.3m)こともそう感じさせる一因だと思いますが。
これは試乗ではあまり感じなかった事。やはり普段通る道を走ってみないと、そしてある程度距離を走ってみないと実感しにくいのかもしれないです。
でもクルマの周囲を把握しやすい(見切りが良い)のでデミオ同様に運転はしやすいです。
MTシフト
MTのシフトの感触はどうもデミオとは違うような気がします。
シフトの手応えがしっかり感じられるし(まだ当たりが付いていないだけなのかもしれないけど)、シフト・ストロークも若干違うような。少しスポーツカーっぽい感じがする。
そのMTのギアレシオは大幅に改善されております。というか、ディーゼル・デミオのMTがワイドレシオ過ぎで(おそらく30km/Lという燃費を達成するために設定されたのだと思う)、それがまともなレシオになったといえます。
何しろデミオでは一般道では殆ど4速までで事足りて、5速はたまに入れる程度。6速に至っては高速道路でもオーバードライブ過ぎると感じるほどでした。
CX-3では全体的にクロスレシオになって使い易いと思う。ギア・チェンジする楽しさを感じます。
デミオではMTの楽しさがあまり感じられなくて、ディーゼルエンジンとMTは相性が良くないのかな、と思っていたけれど、どうやらギアレシオの問題だったようです。
走行フィーリング
全体的に安定性、重厚感のある走行フィーリングだと思います。普通に走っている分にはロールも少ないように感じます。ステアリングの応答性は良くキビキビと軽快に走られます。
印象的だったのは高速道路走行時の安定性。アクセルを軽く踏み込んで加速しているときなど4輪が路面に張り付いているようなえもいわれぬ安定性があります。デミオも高速道路での安定性は高かったがそれよりもずっと良い。
以前に乗っていたスバルインプレッサWRXを思い出しました。CX-3のシャシー性能なのか、4WDならではなのか(駆動、重量配分)、それともGVCの恩恵なのか良く分からないですけど。
これも街中中心の試乗では分からないところです。
それと、もう一つ。漠然とした印象なのだけど、運転していて疲労が少ないような気がします。もしかするとGVCの効果なのかも。長距離ドライブでどうなのか改めて確認しようと思います。
1.8Lディーゼルエンジン
デミオの1.5Lディーゼルエンジンと比べても大してパワフルと言う感は無いけれど、全体的に余裕があるような感じはします。エンジンの回りも滑らかだと思う。これは室内の遮音性を上げてエンジン音があまり聞こえないせいなのかもしれないです。
DPF再生は街乗り8割で540km位走ってたところで発生。DPF再生に関してはかなり改良されているとの事で期待していましたが、予想以上に長い距離での発生でした。が、まだ初回なので2回目以降の状況を見てみたいと思います。なお、丁度渋滞にはまっているときにDPF再生が始まったのですが、再生に要する時間はデミオよりもだいぶ短く感じました。これも2回目以降の再生時間を確認したいと思います。
オーディオ
オーディオは音が大分良いと思う。(対デミオ比)これは乗って直ぐに感じました。
スピーカーとかオーディオ機器の質を上げたのか、それとも遮音性が向上したお陰か。(因みに自分はカーオーディオに拘りをもつほうではないです)
電動式パーキングブレーキとブレーキのオートホールド機能
これについては別途改めて感想を書こうと思います。
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)等、他の装備についてももう少し使い込んでから感想を書こうと思います。
現状ではこんなところですが、結構デミオとは違うなぁという感想です。想像していた以上に気に入ってます。