NDロードスター試乗記
マツダコネクトのバージョンアップでディーラーに行ったとき、新型(ND)のロードスターに試乗することが出来ました。
ディーラーの駐車場に止まっていたロードスターをしげしげと見ていたら、よろしければ乗ってみますか?とディーラーの人が声をかけてくれました。
ロードスターは発売間もないこともあり、凄い人気で試乗もなかなかできないらしいのだけど、すでに時刻は午後6時を回っており、今日はもう試乗の予定はないので、とのこと。
しかもディーラーの人の同乗は無しで、一人で走ってきて良いという。
思ってもいなかったお誘いを断る理由は無く、乗らせてもらうことにしました。
運転席に座るとさすがスポーツカー。とてもタイトだし、目線の位置は低いしセダンやハッチバックとはまるで違う。
こういうスポーツカーに乗るのは久し振りなのでちょっと不安もあったけど、運転してみると、とても乗りやすい。すぐに身体に馴染んで自然な感じで運転できて、正に人馬一体という感じ。
ハンドルの調整機構にテレスコピックはついていないけれど、ペダルとの位置関係はちょうど良いので問題なし。
シフトノブの位置もハンドルの傍でとてもシフトしやすく、ショートストロークで適度な手応えがあって、シフトチェンジがメチャクチャ楽しい。
そして、やはりリア駆動の加速感が最高で、交差点を曲がるときやわずかな直線でも加速時に後ろから押し出される感じがあってとっても楽しい。
走ってみて予想外だったのが排気音の良さ。
アクセルを踏み込むと後方から図太いブォーーンという排気音が聞こえてきて、心がウキウキしてしまう。オープンカーだから音がよく聞こえるのだろうけれど、今時、ノーマル状態でこんな良い音を出すクルマがあるんだ!、と嬉しくなった。
因みに、オープンカーと排気音というと、自分はD.ホフマンが主人公を演じた「卒業」という映画のシーンが連想されます。
恋人の結婚式を阻止しようと急ぐ主人公が、アルファロメオのオープンカーをかっ飛ばすシーンで、BGMのサイモン&ガーファンクルの「ミセス.ロビンソン」と共に図太く甲高いエキゾーストノートが何故か印象に残っています。
ロードスターの排気音を聴きながら、あのアルファの音みたいだな、と思いました。
今度、DVDを借りて久しぶりに観てみようと思います。
もっともっと走っていたかったけど、そういう訳にもいかないので、断腸の思いでディーラーに戻りました。
走った距離はほんの僅かだったけど、とても楽しいドライブでした。