燃料を凍結させてしまいました...
ディーゼルエンジンの燃料である軽油が凍結するリスクは過去に何度か言及しておりましたし、十分注意しているつもりでしたが、どうも凍結させてしまったようです...
恥ずかしい話ですが、参考事例としてなるべく詳しく紹介します。
強い寒気に覆われたこの週末、土曜日~日曜日にかけて志賀高原にスキーに行ってきました。
軽油は都内のスタンドで給油してから出発しました。なので軽油は「2号軽油」だと思います。給油量は燃料タンクの8割ほどでした。
志賀高原に向かう途中の高速道路のPAでFALCONの凍結防止剤を投入。容器で計量して40mlほど入れました。
↓はFALCON P-931/936の商品説明です。(ASTRO PURODUCTSの商品説明で掲載されていたものです)
ディーゼルエンジン専用の、軽油凍結防止剤です。
軽油に最も必要な品質の低温流動性を強化することにより、気温の低下による凍結から守ります。
本品を1本注入することで、夏季軽油(2号軽油)の凍結温度をマイナス17度まで下げることができます。
1本で200Lのタンク容量まで対応します。
クリーンディーゼル車などに使用されるコモンレール式エンジン、DPF装着車にも使用可能です。
土曜日は志賀高原の「熊の湯」スキー場で滑りました。朝8時頃に到着して午後4時半まで滑り、帰り支度してスキー場を発ったのは5時くらい。この日の天候は小雪で時折降り強い降り。風はあったけど概ね穏やか。気温はー12℃位までは下がったようです。
クルマはその間吹きっさらし駐車場に止めていたのですが、問題なく動き、宿泊地の一の瀬エリアに移動。
翌日曜日は一の瀬ファミリー/ダイヤモンド、焼額山で滑りました。
天候は終日雪がバンバン降り風もそこそこ吹いていました(リフトが減速運転する程ではない)。つまりちょっとした吹雪状態。日中の気温もー10℃位にしか上がらなかったようです。
滑り終わって帰り支度を始めたのは午後4時半ごろ。
沢山雪が降ったのでまず雪に埋もれたクルマを駐車場から発掘。運転席周りの雪をどけて暖気運転のためにエンジン始動。その間に(3分くらいかな)周りの雪をどけて屋根や窓の雪を払い、さぁクルマを動かそうとしたらタイヤの前の雪の段差に阻まれエンスト。エンジン再始動して再チャレンジするもまたエンスト。
靴底の雪のせいでクラッチ操作(MTなので)が少々ラフになったとはいえ、やけに簡単にエンストするな、と思っていたらエンジン始動してもアイドリングが続かず直ぐにエンストしてしまうように。アクティブ・ドライビング・ディスプレイには「クルマを安全な場所に止めてください」という表示が。
排気口が雪で詰まっているのか?と調べてみるもそうではなさそう。
ということは....燃料(軽油)の凍結??エンジンは掛かってもしばらくしたら止まってまったところなどは以前調べたディーゼル車の燃料凍結時の事象と同じ。
なんてことだ。気を付けていたのに。しかもこれから帰路に就こうという夕暮れ時に。
どうしようかといろいろ考えたけど、以前調べた凍結事例で現地の軽油(3号か特3号)を買ってきてタンクに給油したら動くようになったという事例を思い出し、凍結防止剤を20mlほど追加投入。
数分後エンジン始動を再チャレンジ。初めは状況に変化なしでしたが数回のチャレンジで復活。アクセルをあおるとエンジンがブンブンと吹け上がるようになりました。
念のため近くをぐるりと走ってみて大丈夫そうなので、ようやく一安心。いや一時はどうしようかと思いました。
しかし、凍結防止剤は十分な量を添加したのに何故か?
おそらく、添加した凍結防止剤が十分に攪拌されなかったのだと思います。凍結防止剤投入後の走行は高速道路が主でタンク内の燃料があまり揺れず、添加剤の濃度が濃い燃料を先に消費してしまったのかと。
熊の湯ではまだ大丈夫だったけど、その後の一の瀬への移動での燃料消費でアウトになったと考えられます。
凍結防止剤は給油の際に入れて十分に燃料と拡販されるようにするなどした方が良さそうです。
これからの寒い季節のディーゼルエンジン車特有の考慮事項ということでご参考まで。