CX-30に試乗しました
先日のCX-3の一年点検で待ち時間の間にCX-30の試乗をさせてもらいました。
ガソリンとディーゼルどちらにしますか?それとも両方乗りますか?というので両方試乗させてもらいました。(共にATでAWD)
まずはショールームの展示車両をじっくり観察。
エクステリアはホイールアーチやサイドシェル部分の大きなプラスチックカバーが特徴的だけど、写真よりも実車の方があまり違和感は少なく感じる。
車体はCX-3より少し大きく見えるけど、後部座席はさほど広くはない。CX-3とそう変わらないんじゃないかとも思いました。もっとも個人的には十分な広さだと思います。(前側の運転席/助手席は広さを感じました。)
装備の差としては、このような後部座席用の送風の吹き出し口がついていたり、
リアのハッチのゲートが自動で開閉したり
といった装備があり、まさにCX-3とCX-5の中間の装備仕様という印象。
とはいえ自分的にはそれほどの羨ましい!と感じるほどの機能でもなく、価格上昇と天秤にかけるとなんとも微妙な感じです。
リアシートの分割も6:4とCX-3と同じ。これがCX-5のように4:2:4といった分割だとかなり羨ましく感じたと思います。(長尺物を収納するのに便利なので)
そしてラゲッジはこんな感じ。CX-3と同様にデッドスペースが大きくボディサイズからするとちょっと狭いかな、と。ラゲッジの床下の収納スペースも少なく、荷物の積載容量については少々期待外れ。
そして試乗した感じですが‥。
まずディーゼルエンジン。CX-3と同じ1.8Lでパワーフィーリングも似た感じ。聞こえてくるエンジン音もCX-3と同じ感じ。CX-3より190キロ重いけどグイグイと走っていくのは流石ディーゼル。
走行フィーリングはSUVに仕立てられて車高が上がっているからかマツダ3で感じたような滑らかさは少し薄まったような気がするけどそれでも十分に上質な感じがしました。
クルマの車体感覚もつかみ易く運転しやすく好印象。
ただ発進加速ではちょっとモッサリ感がありそれがちょっと物足りない。
次に2.0Lのガソリンモデル。
エンジンをかけると意外にもディーゼルよりもエンジン音が煩く感じました。絶対的な音量というより音質が耳障りなノイジーな感じ。マツダ3の1.5Lのガソリンエンジンはかなり良い音に感じたので、これは意外だったし残念なところでした。
これは普段ディーゼルエンジンのCX-3に乗っていて、ディーゼルのエンジン音に慣れてしまった、というのもあると思います。
パワーフィーリングはディーゼルと似た感じ。エンジン回転を回さなくてもスムーズに走ってくれます。というかエンジンを回しても音があまり良くないし、パワーがグワっと盛り上がるわけでもないので回す気になれなかったという面もあります。
2.0Lのガソリンエンジンについては可もなく不可もなくという印象。
走行フィーリングもディーゼルと似た感じ。若干、ガソリンエンジンの方が軽快かも。発進加速のモッサリ感はガソリンエンジンも同じ。これは近年のマツダのATのセッティングの方向なのでしょう。
ディーゼル、ガソリン共に好印象だったのはシート。ディーゼルは本革、ガソリンは布地と違いはあったもののどちらも座り心地やホールド感はとても良かった。マツダ3に試乗したときにも感じたけど、このシートをCX-3につけたいと思うくらい。
あと、CX-30のAWDモデルには「オフロード・トラクション・アシスト」という機能が追加されており、これは気になる新機能でしたが試せるような環境ではなく‥‥
そんな訳でマツダ3よりも印象に残るところはあまり無かったですが全体的には良いクルマだと感じました。
ディーラーからの帰り道、自分のCX-3を運転してみるとその乗り味の違いにびっくり。
ホイールペースの短さ(CX-30より85mm短い)からかハンドリングがクイックに感じる。車重が軽いせいか(それとMTであることも関係あるかも)、そしてボディサイズが少し小さい事もありキビキビ走る感が有ってこれはこれで楽しい!
CX-3とCX-30は共にSUVではるけれどキャラクターは全く別で、改めてCX-3は良いクルマじゃないかと思った一日でした。